32歳処女OLのまい子がついに…？？？
ペーパーベースでは売り切れ続出の「瓜を破る」4巻ですが、
お世辞抜きに筆者も一番好きな巻です！！！
3巻Episode15の鍵谷さんの失踪劇の真相も回収され、
もうきゅんきゅんしっぱなしの4巻！いやー良書！！！
＞＞いい雰囲気だったのに突如失踪！？瓜を破る3巻のあらすじを読んでみる。
＞＞32歳処女、自分のコンプレックスと戦う瓜を破る1巻のあらすじを読んでみる。
＞＞女の友情は一筋縄ではいかない？瓜を破る2巻のあらすじを読んでみる。
読了した感想。
瓜を破る（うりをわる）4巻 作品の概略
瓜を破る（うりをわる）4巻 作品の概略
瓜を破る（うりをわる）4巻の基本情報
わたしの名前は「おかあさん」？ 家族、仕事、趣味…どれも大事、だけど…。2歳の娘を保育園に預けて働く染井には、学生時代から続けている趣味がある。出産後、育休を経て職場復帰してから仕事や家事に忙殺される中で、つかの間、自分の趣味に時間を費やそうとするのだが…。母親になったことで周りの目の変化に戸惑う女性が敢闘する、現代の冒険譚。
（引用：芳文社『瓜を破る』作品ページ）
「瓜を破る」4巻はEpisode22～28を収録しています。
いい雰囲気だったのに、突然帰ってしまった鍵谷さん。
「なにがいけなかったのか？」「全部やり直したい」と思い詰めるまい子が、
鍵谷さんを忘れるためにと趣味を見つけようと一人ゲーセンへ。
そこでまさかの再会をし、思わず逃げてしまったまい子を…
ずぶ濡れになりながら鍵谷さんは追ってきてくれたのでした。
瓜を破る（うりをわる）4巻の主な登場人物
- 香坂まい子…32歳処女OL。経験がないことがコンプレックス。
- 鍵谷さん…まい子の会社に出入りするコピー機メンテ会社の契約社員。かつてプロ棋士を目指すも挫折し自己肯定感が低い
- 味園さん…まい子の会社の先輩。彼氏が出て行ってしまった。
- 辻さん…かつて味園さんの天敵だった。今は仲直りし味園さんのよき理解者。
- 染井さん…まい子の会社のママ社員。漫画を描く趣味がある。
4巻はまい子と鍵谷さんのきゅんきゅん展開、
彼氏を追ってタイに渡った味園さんのタイライフや、
ママ社員染井さんの、常に「おかあさん」といわれる違和感など盛りだくさん。
主人公まい子のきゅんきゅん話も瓜を破るの見どころではあるのですが、
さまざまな女性の立場・ライフステージでの悩みを希望ある形で前向きにさせてくれる
ところも見どころだと思うんですよね。
必ずしもキラキラしていない、平凡な人たちの「悩み」「躓き」「嫉妬」「羨望」に、
これはこれでいいものだと思わせてくれます。
悩みも気持ちもリアルにしみました…
瓜を破る4巻ネタバレ感想！「好き」っていいものだな
瓜を破る22話（Episode22）ネタバレ「涙」
雨の日に再会し、自宅まで追っかけてきてくれた鍵谷さん。
びしょ濡れだったため、まい子はシャワーと着替えを貸しました。
激ダサ笹団子Tシャツ、これから度々出てくるのホントうけるｗ
上司の善意でもらったからって、こんなダサT律儀にとっておく当たり、
まい子のいい人さがにじみ出てますね。
このダサTがいい味出してて、
緊張がほぐれるおまけつきなのすごく自然！
お茶を飲みながら一息ついた鍵谷さんは、
まい子の部屋から突然帰ってしまった真相を話し出すのでした。
つ・い・に！
鍵谷さんの心が覗き見れちゃうんですね！！
「自分の話」というものをしたことがないので、
どこから話せばいいのか悩み、今までの自分の人生を思い出しつつも、
滑らかに言葉が出てこず。
今まで自分の感情を出すことってなかったから、
いざ自分とは何か？を改めて語るのって結構むずかしいもんですよね。
何を話していいかわからず沈黙する鍵谷さんに、
「もう嫌われたと思ってたから、話そうと思ってくれただけで十分」と、
まい子は話し辛いならば無理に話さなくていいとフォローします。
や、、、優しい！まい子優しい！！！
いや、これが話したい話したくないどうすれば？と悩む人へのベストアンサーだと思うんですよね。
急かすでも要求するでも非難するでもなく、
無理しなくていい。話したければ話せばいいし、話せないならそれでいいって。
このまい子の応答は優しさしかない。
その優しさに腹が決まった鍵谷さんは、
自分の核心・将棋について、重い口を開くのでした。
「3年前までずっと将棋だけをやってきた」
プロを目指して、将棋だけやって生きてきたけれど、
プロにはなれなかったこと。
鍵谷さん、見た目も悪くないし、
頭も悪くない。けれども恋愛経験なく、職もなんか適当。
その理由は、燃え尽き症候群由来だったとは！
夢を追い、夢が破れた…
子どもの頃からずっと一つのことができるって、
凄いことで、
その凄いことで成果を挙げられなかったという虚無感…
鍵谷さんの想い、苦しいんですけど、
明確に夢があって夢を追い続けてきた人生って、
ちょっとうらやましいなって思っちゃいます。
ひとしきり言いたいことを伝えた鍵谷さんがまい子の顔をみると…
まい子は泣いていて。
どうして泣いているのか分からなかった鍵谷さんですが…
「…鍵谷さんが悲しそうなので」
まい子のあまりの優しさに、
堰を切ったように…鍵谷さんは積年の涙を抑えることができません。
あー。まい子、人のことよく見てるから。
すごいなぁ、ずっと泣きたかった。
っていう、鍵谷さんの自分も気づいていなかったような
ホントの本心を引き出せちゃうなんて。
弱さを包み込んでくれるまい子。
弱さをさらけ出してくれた鍵谷さん。
本心から、二人はお互いを求めていくのでした。
初めて本心をさらけ出す体験をして、お互いの心がグッと近づいていくのは本当にきゅんきゅんします！！！
瓜を破る23話（Episode23）ネタバレ「きもちいい」
心から相手を求め、受け入れ合うという快感に、
唇を合わせもっともっとと求めあう2人。
キスだけで、こんなにきもちいなんて…
これから先をしたら、どれだけきもちいいのか…
キスだけで気持ちよくなれるなんて、
心の解放ってすごいなぁ！
心が解けると、感覚もとろけるのかなぁ。
見てるだけなのに、自分も動作確認したくなる（笑）
けれども、
ここでするっといかないのが32歳処女ですね。
このタイミングで自分汗くさいかもって思って中断しちゃう当たり、
慎重さが際立ってます。
物事って勢いが必要な時もあるし、
男女関係って割と勢いがないとどうにもならない部類じゃないですか。
こう、どちらも相手を思いやるがゆえに、
なんかしかブレーキ踏んでしまうの、
やきもきするけど、物語の核心のような気がします。
お風呂場で一人、悶々とキスを思い出すまい子は、
自分はどうしても叶わない夢はなかったけれど、
どうしても敵わないという絶望は分かると、
鍵谷さんの昔話に思いを寄せるのでした。
身体のケアを念入りにし、
ようやく心の整理もついてお風呂から出ると、
思っていた以上に時間が流れたようで、
鍵谷さんは寝てしまっていました。
ないんかーーーい！！！！
キス一つでここまで盛り上がるとかある？？
こんな恋、もう一度したい！！
瓜を破る24話（Episode25）ネタバレ「奇跡の再会」
仕事の鬼だった味園さんが、1週間の休みを取ってタイに渡っていたのですが、
「あっという間にあと一日」。
真さんはタイにいるという大きな情報しか知らず、
ほぼノープランで乗り込んだタイで、
真さんとの再会は…もちろんNO。
彼氏を追ってノーヒントでタイまで来てしまう、
行動力！大胆さ！
味園さんすごいなぁ！
で、一発で運命の再会と行かない当たり、
まぁ現実そうだよねって思っちゃいます。
SNSのアイコン写真をヒントに、
通訳アプリを駆使して真さんの足取りを探すのですが、
まったくかすりもしませず。
ですよねー。
日本国内でも、ざっくりと行先都道府県で言われても、
そうそう見つけられないですし、
ましてや見知らぬ土地で出会う確率って…
これから真のいない人生か…
と諦めかけていたとき、
真さんのSNSのアイコン写真が更新されます。
「さっきみたやつじゃない！」
タイに渡って1週間弱、
ようやく自分の見た景色と真さんがアップした写真の景色が一致しました。
きっと近くにいるはずなのに。
見つからない。
奇跡なんて起こらないのかな…
そんな気持ちが過ると、思わず「まことーっ！」と叫んでいました。
もう真さんへの思い溢れまくりじゃないですか。
味園さん自身、自分がこんなに行動力あるなんて、
自分がこんなに真さん好きだったなんて、
知らなかったのではないかしら？
窮地に追い込まれてみないと見えない世界って、
やっぱりありますよね。
自分も普段見えていない世界ってないかなって、
ちょっと不安になっちゃいます。
絶望の淵でうずくまって泣き崩れていると…
少女が声を掛けてきます。
─…真さんを連れて。
あいた過ぎて周りの視線も気にしてられないほどの切実な願い。かなってよかった～～～！！！
瓜を破る25話（Episode25）ネタバレ「これからも一緒に生きていきたい」
少女が真さんを連れてきた！
まさか味園さんがタイまでくるなんて思いもしなかった真さんは、
どうしてここにいるのか驚きます。
いや驚くでしょ。
なんならひくENDもありそうじゃないですか。
真さんの顔を見るなり、
いの一番に「ごめんなさい」と頭を下げる味園さん。
ついに、謝れた！
よかったねぇ！味園さん！！！
とはいえ、「謝りたくて探しに来た」といっても、
驚いている真さんはノーリアクション。
驚き過ぎると言葉が出ないってこういうことですよね（笑）
自分が真さんでも、意味が分からなさ過ぎて固まりそう。
というか、喧嘩別れ状態で「愛されてない？」って思いつつあったら、
まさかそんな彼女が追ってくるなんて思いもしないし、
以前の味園さんにはこんな思い切り行動できなかったから、
なおのこと言葉を失いますわな。
やっぱり許してもらえないのかなと思いかけたところに、
真さんにハンカチを渡されます。
「そんなに好きなら普段からいってほしかった」と、
笑かけてくれる真さん。
それな！
真さん、それみんな思ってた！
悲しいかな、実際失ってみないと本心に気付けないことも少なくないわけで。
というか、慣れって人を傲慢にするんだなとつくづく思いますね。
相手の優しさを当たり前だと思った瞬間から、
相手への思いやりって減っていってしまうから。
でも散々モラハラちっくな対応を受けていても、
きちんと話をきこうとする真さん、いい人過ぎる…ッ
気付いたんだよ
自分が周りの人のこと否定ばかりして
怪物みたいになってるってことに（引用：「瓜を割る」4巻）
続いて、どうしようもなく苦しかった時に、
友達が助けてくれたのだと報告します。
【朗報】味園さん、素直に「ありがとう」「ごめんね」が言えるようになる！！
自省してちゃんと言葉にできるって、すごいこと。
「嫌な自分」を思うのって苦しいから。
その苦しさを押しのけるくらい、愛が強かったんですねぇ味園さん♡
真さんも真さんで、味園さんに謝りたいことがあったようで、
突然消えれば味園さんが後悔させられるかもという意地悪心もあり、
メッセージをスルーするという大人げないこともした。
お互いちゃんと話せばよかった。
真さんも、自分の行いを詫びるのでした。
これからも一緒に生きていきたい。
自分の中の怪物と折り合い付けて、二度と失うことがないように願うばかり
瓜を破る26話（Episode26）ネタバレ「気づけばいつも」
「この前までは絵文字なんてなかった」
メール文面にも、お互いの距離の縮まりを感じ嬉しくなる鍵谷さん。
まい子からのメッセージ画面を見ては、
何度も心から気持ちよかったまい子とのキスを思い出しては、
あいたい気持ちを膨らませるのでした。
はい、もうかわいい！！
ぁー。このまい子×鍵谷カップルはさ…
はぁ…（恍惚）
しか出てこないんですよね。癒ししかない。
場面は切り替わって、帰国した味園さんです。
空港に迎えに来てくれたのは、親友・辻さんです。
タイでの出来事を辻さんに報告し、
改めて、「こういう結果になったのは辻のお陰」とお礼を言うのでした。
いつだって苦しい時に助けてくれる。
友達って、自分の鏡だから。
辻さんも男前だよ…
この先の女子トークもとてもよくて。
大人になってから、将来の話ができる友人関係ってすごくないですか？
家族同然に過ごせる同性の友達って、
願ったってなかなか現れないし、
そんな人思い当たらない人がほとんどでは？
（例に漏れず…自分もいたかなって悩むレベル）
また画面切り替わり、まい子の会社での定期メンテ訪問の鍵谷さんです。
業務遂行中はまい子は離席しており、
いないなーなんて思っていたところ、
廊下で楽しそうに同僚の原くんとおしゃべりしているまい子を見かけます。
チクチクと、自分の知らない世界がある事実が響きますよね…
当たり前なんだけどね…
どんな人付き合いにも、相手の知らない一面とか過去とかって絶対あるから。
けれども、恋愛未満の時って、
そういう些細な「当たり前のこと」に打ちひしがれる…
心の機微が本当によく描かれてるなって思います。
まい子が給湯室へ行こうと、原くんと道を違えると、
廊下で不意打ちに鍵谷さんとエンカウント。
「鍵谷さん」とまい子に話しかけられ、振り返ると…
なんとも嬉しそうな顔をしているまい子がそこにいました。
か…かわいい…
これ、誰でも惚れてまうやつ！！
まい子さん、そんなにかわいいのに…！！
原くんがあとから給湯室方面にやってきてしまったため、
鍵谷さんはそそくさとまい子の会社を後にしました。
それぞれのランチタイム。
鍵谷さんはまい子からのメッセージにほわほわします。
一方でまい子は、
結婚やマイホーム、キャリアアップの話をする同僚たちに、
そんな先のビジョンが全くない自分に「キス程度で舞い上がってやばいのでは？」と焦るのでした。
そして、まい子×鍵谷ペアの初々しさたるや！ほっこりします♡
瓜を破る27話（Episode27）ネタバレ「お母さんの私」
今日は待ちに待った2年ぶりのイベント。
趣味の日を思いっきり楽しもうとする、染井さんです。
飲み会にせよ、同窓会にせよ、
「お母さん」が自分の時間を持つのってなんだかんだ難しんですよね。
自分の時間を作るために、ち密に用意しておくの。
だからこそ、自分の時間って物凄く価値があってワクワクしちゃう。
夫はそんなことないのにね。わかるわー。
子育てしながらも新刊の漫画を描き上げた染井さんに、
すごいねぇと感心する趣味仲間のみうちゃん。
悪気は全くないのですが、
「育児エッセイ漫画とかは描かないの？」と言われ、
ちょっと引っかかる染井さん。
今までエッセイ描いてみたらなんて言われたこともなく、
趣味仲間がどうしてそんなこと言うのか、密かにもやもやします。
お母さんになったらお母さんたる漫画家くべきってこと？って、
思っちゃいますヨねぇ。
私が書きたいのは私が考える漫画であって、
育児マンガじゃないんですよ。
母＝みんな育児マンガ書きたい
みたいに。
確かに、育児マンガは母や父の専売特許ではあるけれど、
できることとしたいことって必ずしもイコールじゃない。
イベント後、みんなで打ち上げしないかと誘われ、
二つ返事でOKする染井さんに、またもやあの言葉が…
「お母さん忙しそうだから誘おうか迷ってた」
趣味の友達にも
会社の同僚にも「お母さんの私」として見られるの
何でだろ
（引用：「瓜を破る」4巻）
私という人間は変わっていないのに、
子どもを生んでから「お母さん」じゃない自分はいなくなるのか…？
子を産んで、こう思ったことが一度もない人っていないんじゃないですかね…？
皆悪気はないんですけどね。
ネガティブかますと、腫れ物みたいに自分が思えてしまうという。
染井さん、分かりすぎる…その気持ち！！！
自分という人間が他人から見えなくなってしまっているようで、
なんだかチクチク心が軋みます。
そんなことを考えていると、
子どもをみている旦那さんから電話が入ります。
はい、お呼び出しー。
平日は保育園からのお呼び出しにびくびくしているのに、
頑張って捻出した自分時間さえもお呼び出し食らうとか…
やりきれないですよね、ほんと…。
染井さんは打ち上げをドタキャンし、
急いで家路につくのでした。
けれども帰ってみると…
既に娘はお昼寝して、くつろいでいる旦那さんの姿が。
こんなんだったら帰ってこなくても良かったんじゃない。
2年間も待っていた趣味のイベントを泣く泣く後にしたのに。
不満がたまります。
そのあとも、お母さんなら当然明日も休めるっしょ？
が見え隠れする当事者意識の薄さを感じる発言もさ。
ワーママあるあるですよ…
なんでいつも休むの自分？なんで私ばっかり周りに謝り続ける？
わかる…わかるよ…染井さん！！！
その日の夜、しばらくぶりの娘の夜泣きに染井さんは目が覚めます。
最近夜泣きはなかったのに、やっぱり具合が悪いのかなと心配になりつつも、
明日は保育園へ行って欲しいと思ってしまう自分に、
自己嫌悪を覚えるのでした。
目が冴えたついでに、染井さんは自分が自分の為だけに生きていた頃、
当時付き合っていた元カレのことも思い出します。
ふと、今何してるのかなと気になってエゴサーチしてみると、
元カレは漫画家になる夢を叶え、大成していることが分かりました。
ちゃんと夢を叶えて凄いなぁ…
一方で自分は、家族も仕事も趣味も全部手に入れたけれど、
全部中途半端だと気持ちが沈んでしまいます。
自分と関わり合った人が幸せを手にするのは単純にうれしいけれど、
その幸せの眩しさが自分の現状をくらーく見せてしまうこの気持ち、
何なんですかね？
普段思いもしないのに、自分の現状がみすぼらしく見える感じ。
人は比べちゃうから、幸せの大きさも不幸の大きさも、
勝手に比べて勝手に傷ついてるの、分かってるけどやめられない。
翌朝、何とか体調を持ち直し解熱した娘でしたが、
喜んだのも束の間で、数時間後には保育園からお呼び出しが…
仕事を変わってもらえないかと塚田ちゃんに打診するも、
「またですか？」と嫌な顔をされ、
病院へ行けば大泣きする娘に周囲の視線が集まり、
居た堪れなくなり…
「どこでも私迷惑をかけてる」とすら思えてしまうのでした。
大変な時期は長い目で見たらあっという間なのかもしれないけれど、目の前の自分が「あ…迷惑かけてる」って思えてしまうんですよね…
瓜を破る28話（Episode28）ネタバレ「付き合うってどういうこと？」
メッセージ1つ送るのにも、推敲しまくってまた悩む。
それでも何とか鍵谷さんはまい子を映画に誘うメッセージを送れました。
実は映画好きのまい子は、とても嬉しく乗り気です。
はぁー！尊いパートですね。
恋の始まりかけって、どうしてこんなに眩しいのか。
ホントに恋の始まりかけが丁寧に書かれているので、
この二人の寸劇に毎回ほっこりします。
付き合っていない2人。
これはデートと言えるのか？
付き合っていないのに、キスとかしてしまっていいものなのか？
曖昧な関係性に、また悶々としてしまう鍵谷さん。
まい子はまい子で、付き合うってどういうことなのかと、
答えがありそうでない問いに頭を抱えます。
確かに、付き合うってどういうことなのか？
冷静に考えると答え難しいですね。
相手を独占できるということ？
でも生活の全てを支配できるわけでもないし、
生計を共にするわけでもないんですよね。
付き合うとは？
難しいです。
付き合っていないのだから、相手が誰とどうなっても文句は言えないのだけど、
まい子がほかの人と親しくしていることを思うだけで、
鍵谷さんの心はズキンと痛みます。
もう、それってloveっていうんですよ、鍵谷さん！！
全力で教えたい！！！
けれども、今の自分はどうだろうか。
非正規で契約社員で、人を楽しませるとかできなくて、
オレのことなんかどうでもよくなってしまうのでは…？
自分で自分の言葉に、ズキズキと心を痛める鍵谷さんは、
こんなにキツい思いをするのなら、これ以上距離を詰めてはいけないのでは？とも思ってしまいます。
好きだから、自分のコンプレックスが辛くなるという。
愛でしかないですよ、それ。
相手がどうでもいいのなら、
相手に引かれたくないとか思わないですもん。
既に特別じゃないですか、鍵谷さんにとって。
一方でまい子は、
目先のことしか考えておらず、将来のビジョンが全く見えていないのに、
鍵谷さんに対して不誠実ではないか？と悩み、
まい子もまた、これ以上距離を縮めることに恐怖を覚えます。
結果、そんな風に悩むのならめんどくさいなと思ってしまう2人。
けれど、お互い会ってしまうと悩みが吹き飛んでどうでもよくなってしまうほどに、
キスの距離を求めてしまうのでした。
はぁーでも相手に嫌われたくない、触れたいそんな思いが溢れてて、あーｗ付き合っていないこの名前のない関係性が愛しい
瓜を破る4巻（単話22－28話）の感想まとめ
味園さんに奇跡が起こったーーーー！！！！
モラハラチックになっている関係性で、初心に立ち返れるってすごいことだなぁ。
そして真さんもいい人過ぎて…
大事な人を大事にできる強さ素直さって、
当たり前じゃないので、今度こそ見失わないで欲しいです。
4巻はまい子×鍵谷ペアも、本当に尊くて。
自分もそんなきもちいいキスしてみたいって思ってしまう。
最近イチきゅんきゅんしたエピソードです。
染井さんの回も、とても刺さる。
自分も同じワーママだから、どこでも迷惑かけているって思えてしまう時期ってやっぱりあります。
けれども、実際はそんなことはなく、
鬱々したどんよりトンネルはそんなに長くはないです。
子ども2歳までが一番迷惑かけてるなって、自分も思っていて、
染井さんの言葉にしなかった思いとか、すべてに身に覚えがあります。
ワーママがみんな通る道だなって今なら思えます。
瓜を破る4巻をタダで読むには？ 一番お得な方法
と、思っていたのですが。
なんと、「瓜を破る」4巻はKindle Unlimitedの読み放題に含まれてた…（12月7日現在）
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