2024年の年末に突如X(旧Twitter)のタイムランに流れてきた本作。
長年連れ添った夫婦が別れるまでの話(0/14) pic.twitter.com/GonNN92IGa
— 小菊えりか (@kogikuerika) December 27, 2024
もうさ、結末が気になりすぎて即課金したよね…。
夫婦の在り方を考えさせられるというか。
ちょっと、「妻の家出」に近いものを感じるというか。
【ちなみに、妻の家出はkindle Unlimitedの読み放題対象(1月2日現在)なので、
お試し無料や既に会員の方はぜひ!】
本記事は、
小菊えりか著「ずっと一緒にいられたら」のあらすじレビューを、
感想厚めで記載しています。(ネタバレもあるのでご注意ください)
「ずっと一緒にいられたら」をお得に読む方法も調査しています。
ずっと一緒にいられたらの作品概要
SNSで話題の「ずっと一緒にいられたら」。
マンガが読めるタグで結構試し読みできちゃうんですが、
本作は試し読みできないところに真価があります。
ずっと一緒にいられたらの基本情報
最近妻の様子がおかしい…まさかの熟年離婚の危機!?
ある日「何もできないとこの先困るわよ」と妻・おばあさんから言われた夫・おじいさんは、孫・さつきからアドバイスを聞きながら不器用ながらも妻の気持ちを取り戻そうと奮闘する。そんな二人の何気ない日常や互いを思い合う心の機微を描いた感動作。
著者のSNSで『あなたがいなくなっても』と題して公開したところ、「こんな夫婦になりたい」「何度も読みたい」「いい話、涙した」など、Xで12万いいね、2.1万リポストされ多くの反響を呼んだ。
同作とおじいさんとおばあさんが結婚に至るまでの『なれそめばなし』を加筆修正して掲載。ほか、おじいさんとおばあさんのエピソードを新作短編として3本、48ページ描き下ろしも!
どこもかしこもX(旧Twitter)以上の試し読みなくてね…
やぁ、気持ちよく課金しましたね!
ずっと一緒にいられたらの主な登場人物
- 光子…朗らかな愛されおばあちゃん。誠一が大好きでめっちゃ可愛い。
- 誠一…頑固で不器用。昔イケメン。
- さつき…光子と誠一の孫。二人に忌憚なく発言できる。多分十代後半。
登場人物全員可愛い。尊い。
はぁああああぁぁあ。
孫がいてもなお甘ずっぺぇ!!!!
若かりし日のライバル女キャラ(志乃)さえもいい女。
マジでいい人しかいない世界。
マジで心が洗われる。
ずっと一緒にいられたらのあらすじレビュー(ネタバレあり)!こんな風に歳を重ねたい!
「ずっと一緒にいられたら」は、
- あなたがいなくなっても
- なれそめばなし
- 思い出の喫茶店
- 温泉旅行
- クリスマスデート
の、短編5話で構成されています。
ちょいちょい作者の小菊えりかさんの公式アカウントで数ページ読めたりしますが、
手元に収めて全部読んでほしい…ッ!(推しまくるやん)
ずっと一緒にいられたら「あなたがいなくなっても」のあらすじ感想(ネタバレあり)!とある老夫婦が別れるまで
長年連れ添った夫婦が別れるまでの話(0/14) pic.twitter.com/GonNN92IGa
— 小菊えりか (@kogikuerika) December 27, 2024
すでに作者さんのSNSで大方読めちゃったりするんですが、
いやでもね、細かい部分が前後たくさんあって。
最初誠一は、
ほんと熟年離婚を踏襲してもおかしくないような、
The昭和の男で、
現役時代は仕事で家庭を顧みないわ、
引退後も特に趣味もなく何もしないわ、
外に出ればひとこと多いし偉そうだしで、
結構はたから見たらイエローカードなおじいちゃんなのよね。
若い男女が人目もはばからずイチャイチャしてたら、
男らしくないとか恥を知れとか口に出しちゃう。
でも、じじ友が熟年離婚したという話を聞いて、
自分も例外じゃないかもしれないと奮闘するさまがwww
お互いがお互いのためを思ってする発言がことごとくすれ違って、
勝手に離婚不可避か!?と思い詰めるさまが、
必死な誠一には申し訳ないけれど、
かわいいじいちゃんやないかと笑っちゃいました。
熟年離婚の文字がちらついてから、
光子のいうことなすことの裏ばっかり勘繰っちゃって。
光子は裏がない人なんですけどねー。
途中カメラを見つけた誠一が、
カメラ買いたてのときは、
何でもない日常の光子を撮っていたのに、
気が付けば押し入れの肥やしになっていて。
カメラのレンズを通して、
その反応が光子は当時と変わっていなくて、
変わってしまったのは自分だったんだと誠一が自覚するシーンから、
誠一頑張れ!って応援したくなっちゃいました。
光子は全く離婚など考えていなくて、
死別の可能性が否定できないからという思いで、
自律を促すために誠一に教えようと頑張るのだけど、
熟年離婚の危機と思っている誠一には伝わらなくて、
自分の頑張りが足りないのか?とか、
もう手遅れなのか?とか、
勝手に追い詰められてるという。
確かに光子は別れの準備を始めていて、
でもそれは離婚ではなく、
添い遂げた先。。。
人だからね。
いつかどちらかがどちらかを残して、
逝ってしまうから。
一人残されるかもしれない誠一が困らないようにという。
最高の愛情だったんだねぇ…
カメラを見つけてから、
ちょうどタイミングよく孫のさつきが彼氏との交際記念のアルバムを作っていて、
そんなのがうれしいものなのか?と半信半疑ながらに、
アルバムを作っていく様も、ジーンときた。
おじいちゃんがよ?
この年で、おばあちゃんの写真をとって、
ひそかにアルバム作ってんのよ?
めっちゃ健気…ッ!
で、
ひょんなことから光子がそのアルバムを見つけて、
誠一に言うんだよ。
もし一人遺されても
これがあれば
なんとか生きていけそうよ次会える日まで
(引用:「ずっと一緒にいられたら」)
私たちには50年の歴史があって、
一緒に過ごした思い出があって、
重みがあって。
アルバムを抱いて、
一人になっても大丈夫って、
どれだけ愛情が深いんだろう。
もう、この光子のセリフにボロ泣き。
結末は…
もうこれはイラスト付きで、
2人の結末にボロ泣きしてほしい。
めっちゃ奇麗な涙出たよ…